急須の町・常滑で今最も注目されている若手急須作家の一人。
土作りにこだわり、知多半島、常滑、古常滑の古窯の周辺の土など、4、5種類の土を使って作陶している。常に新しい土を探しているため、車に乗っていると景色よりも山肌に目が行き、気になった場所は寄り道をして土を見に行ってしまうほど。
土の色にあった急須を考え、一見して美しく、置いておくだけでも様になる急須を作ることを心がけている。事前にデザインを決め紙に描いたりすることはせず、インスピレーションやその時の気分に任せて自由にフォルムを作り、筋を入れたりとシンプルの中にさりげないポイントを加えたりする。もちろん使いやすさ、収まりのよさもさすがといったところで、急須は薄く軽く、実用性にも優れている。
1992年、常滑市に生まれる。
祖父は火鉢・花器・壷、父は植木鉢・盆栽鉢を作った陶芸一家。23歳で常滑陶芸研究所入所。すでにこの頃から急須作家になることを心に決めており、研究所でも急須ばかりを作り、地元のほとんどの急須作家を訪ねてまわり作り方を勉強した。
25歳で独立。
1992年 愛知県常滑市に生まれる
2010年 常滑高等学校セラミックアーツ科卒
2017年 とこなめ陶の森陶芸研究所修了
常滑の自宅に工房を構える