大岩智之


灰が厚く被りダイナミックに変化した色合い、大きな玉ダレ。

 

これらは大岩の作品の特徴であり、“焼け”に対する飽くなき探求の賜物である。


 

窯の中で付着した松の灰がガラス状に釉化した状態を備前ではゴマと呼ぶが、白く流れるゴマは大岩ならではのもの。

 

2003年、備前陶芸センターへ入所

その後、現代備前の巨匠 隠﨑隆一氏の弟子となり、8年半修行する。

 

備前焼は、薪を焚いた窯でじっくり2週間前後かけて焼成し、その焼けを楽しむ焼物だ、

 

窯の中で薪の灰の被り方、炎の当たり方の違いでぞれぞれの作品ではこの世に二つとない焼けが楽しめる。

 

多くの備前焼作家は薪窯を焚くのは一年に一度か二度で、その時に

その年の作品をすべて作るといっても過言ではない。

もし窯焚きで間違いが起きると窯の中のすべての作品に影響することもあり、体力と神経をすり減らす大仕事だ。

比較的安定感のあるガス窯や電気窯と違い、格段に歩留まりの悪い焼成方法であり、その手間のかかり方、その難しさ故に経験を積むのが容易ではない。

 

“修業は薪窯を焚く経験をより多く積むため”と本人も語るように隠﨑氏のもとで徹底的に薪窯を焚く技を身につけた。

 

薪窯には大きく分けると登り窯と穴窯がある。

 

どちらも前後に長く、前方から薪を投げ入れその熱を後方に伝える窯であることは共通しているが、登り窯は部屋が複数あり、それぞれの部屋は小さい穴でつながっているため温度が比較的一定に保ちやすく、焼けも比較的均一に仕上げやすい。

 

一方、穴窯は中が分かれておらず細長い筒のような大きな一つの部屋で焼くので窯の中の温度等の状況が場所によって異なり、焼けにムラが出やすい。

 

 

大岩はただでさえ炎の流れが一定に保ちづらい穴窯の特徴を生かし、さらに焼きの変化が大きくなるように計算し窯を設計している。

 

また薪も多く使い、灰が厚く被る部分をつくり出し、一つの作品の中で表情豊かな凹凸と多様な焼けを楽しむことにも成功している。



1977年        兵庫県神戸市に生まれる

2004年        備前陶芸センターを修了

2005年        隠崎隆一氏に師事

2014年        独立

2015年        半地下式穴窯を築窯

2016年        初窯を焚く





大岩智之の穴窯
大岩智之の穴窯
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