古谷宣幸

信楽在住の天目作家。

父は信楽で穴窯の名手として知られた故・古谷道生。

 

一般的に天目作品はガス窯や電気窯で焼成する。焼成環境をコントロールしやすいガス窯や電気窯でも難易度が高いと言われる天目を古谷はあえて薪窯でも焼く。

このように薪窯で天目を焼成する陶芸家は、日本では恐らく古谷宣幸くらいではないだろうか。

 

“電気窯焼成のような均一で整った仕上がりとは異なりますが、穴窯で焼くことで生まれる深みのある色合いや品格、そして奥深さがあります。薪窯ならではの、意図しない予想外の焼け具合も楽しみの一つです。それは人間の力だけでは作り出せない、自然の力が加わることで生まれる神秘的な存在感を持っているんです。”

 

また、電気窯で焼成する作品の中でも、メタリックな光沢をもち、ピンク色に発色する桃銀天目は古谷宣幸のオリジナル作品として高く評価される。

 

18歳のとき、美術館で見た天目に魅了され、それ以来、自分流の天目の可能性を追求し続け、進化し続けている。

 

短大卒業後の21歳で唐津の巨匠・中里隆に弟子入りし、7年間修業を積む。

ろくろの技術を学ぶだけではなく、寝食をともにしながら、陶芸そのものの哲学や生き方までも深く学び、現在の創作に生かしている。


1984年 滋賀県信楽町生まれ

2003年 信楽高校デザイン科卒業

2005年 京都嵯峨芸術大学短期大学部陶芸コース卒業

2006年 六古窯日本一周

2007年 中里隆に師事

       Anderson Ranch Arts Center にて作陶

       滋賀県立陶芸の森レジデンスアーティスト

2008年 デンマークGuldagergaardにて作陶

2009年 岐阜県土岐市 花の木窯にて作陶

2015年 Anderson Ranch Arts Center ゲストアーティスト

2020年 穴窯築窯

現在信楽にて作陶







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