村田益規

“たたき”“カット”、の技法を施した急須が特徴。

たたきとは表面を打ちつけて小さな凹凸をつけること。カットは細かな切り込みを無数に彫りこむ、大変手間がかかる技である。

窯変の美しい模様が楽しめる作品も多数ある。

 

自分の子供が独立するまでは一般的に求められるいわゆる“普通”の作品を多く作っていたが、そこで技術的な土台が完成。この時期に培った高い技術を駆使して現在個性的な作品を多く作っている。

 

足のついた急須や湯冷まし、底が丸くて置くと倒れてしまう急須など中には一風変わった作品も。

「普通のものを作ると、他の作家たちと並べた時に自分の作品が自分でも見分けられない。他の人が見たら余計に区別がつかないでしょう。実用的なもの、機能的なものだけを追求すると作るものが作品の幅が限られてしまいます。一見えっ?びっくりする程面白い作品であっても『こんなものもあってもいいんじゃない?』と思って作っています。常にお客さんの半歩先を行きたいです。」

 

 

15歳の時に、弟子入り。

中学三年生時に『この成績では高校に進学できないと言われたから』と笑う。

仕事を探す際、どうせだったら好きなことをやろうと思い、学生時代に陶器をかじったこともありこの世界を選んだ。またろくろひきだったら将来日本中を旅して回れると思ったからということも理由のひとつ。

 

師匠のもとで小遣い程度の給料をもらいながら8年近く勉強。

独立して、煎茶用の急須を目指した。

「当時は山田常山先生くらいしか煎茶の急須は作っていませんでした。常山先生以外は煎茶の茶道具を作ってはいけないかと思っていましたよ(笑)」

 

間もなく日本の高級茶産地、京都宇治で個展を開くなど、早くから高級茶用の茶器の製作に意欲的にとり組んだ。今や常滑を代表する急須作家であるが、誰とも違う新しく、また個性的な作品作りに意欲を燃やし続けている。




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