glass atellier えむに

 

福井県のガラス作家、水上竜太と前田美由紀。以前は個別に作品を作っていたが、最近は共同で作品を作ることも多いという。夫の水上竜太はバーナーワーク(耐熱ガラス)、吹きガラスで、器、アクセサリー、オブジェなど作る。

 

妻の前田美由紀はガラスの表面に白いエナメルを塗り付け、竹串で繊細で独創的な図柄や文様を削り出す“エナメル絵付け”と呼ばれる技法が特徴。

 

水上竜太

大学は理工学部。

将来は化学の研究者か学校の先生になるつもりであったが、いつの間にかバンドで音楽にのめり込み、卒業後は音楽家を目指す。当然音楽では食べていけないので肉体労働のアルバイトをはじめたら、体力を消耗し、今度は音楽がおろそかになった。

そんな時期に、何気なく目にしたガラス工芸品の魅力にハマったのがこの世界に入るきっかけ。

アルバイトで貯めたお金をすべてつぎ込み東京のガラス専門学校へ三年通った。

卒業後福井県あわら市が設立した金津創作の森ガラス工房で働きはじめ、のちの妻となる前田と出会う。

その後、自分の創作に専念するため、2003年に妻のMAEDAと二人で妻の実家に近い福井県で独立。

 

“皆さんにはどんどん使ってもらいたい”と語る水上さんは、実際生活の中で日常的に使うことができる機能的な耐熱ガラス作品を多く作っている。

実際に触ってみると薄くて軽いのだが、衝撃に強く、比較的割れにくいので日々の生活の中でも取り入れやすい。

 

またその一方で、造形にこだわった作品も手がけている。

代表的作品のひとつでもあるヤモリモチーフは90年代後半に作り始めた

動きが面白く、可愛らしい外見のヤモリだが、何よりその生命力あふれる姿に惹かれ、それを表現したいという。

 

作る行程も大変手が込んでいる。

まず、やもりの胴体をつくりしっぽとともに器につけ、一つの手をつけたら窯に入れ、また一つの手をつけたら窯に入れる、という具合に作業を繰り返す。

また火加減が難しく、火が強いと他の部分に当たって割れてしまうため、細く慎重に火を当てる必要があり難しい。

 

以前は自分のスタイルを確立させなくてはと焦りがあったが、今は自然に任せて作りたいと思ったものを作っているそう。

“自分で使って楽しいと思えるものを作っている、そしてみんなにもその楽しさを感じてもらいたい”と語る。

 

 

 

前田ミユキ

19歳の時、東京のガラス専門学校に通うが地元福井のガラス工房で働くことになり中退する。ところが働き始めた工房はすぐに閉鎖。一年後、やはり地元でオープンした金津創作の森ガラス工房で働き始め、そこで夫と出会う。

 

今のスタイルが確立したのが2000年頃。ガラスの表面や内側に絵や色を閉じ込める技法を知り素敵だと思った。と自身の作品の特徴的な技法であるエナメル技法との出会いを語る。いろいろな色を試したが、最終的には白がメインになったそう。

 

同じ絵を紙に書けと言われることがあるのですが、紙の上だと同じように書けないんです。(笑)ガラスの上で削って隙間を出す、それが好きですね

下書きをせずにインスピレーションをたよりに一気に描き上げていく

 

草花や街並みなど、身近な題材を柔らかで繊細な女性らしいタッチで描かれた作品。彼女の作品には温かく思わずほっとするような癒しを感じる。

 

 


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