
これほどまでに急須のあらゆる可能性を追求し、挑戦し続けてきた人はかつていたであろうか?
現代に生きる急須職人として頂点に君臨するのは間違えなく小西洋平だ。
2008年、急須の街、常滑市の指定無形文化財に指定される。
小西は形、技法、材料に至るまでさまざまなものを研究し、全てにおいて最高のものを作り続けてきた。
人を驚かせる個性的なものも多いが、一見シンプルな急須であっても明らかに他とは異なる品格を感じとることができるのは、全てを極めた職人の確かな技が光るからであろう。
1941年常滑生まれ。
父は練込手法を日本で初めて使ったことで有名な小西友仙。
練込とは複数の異なった色の土を混ぜることで、鮮やかな色合いに焼き上げる手法である。
小学生の頃から煉込の粘土を練ったり、ろくろの上で作品を削るなど、父の仕事を手伝っていた。
そんな小西が地元の窯業高等学校に進学し、この世界に入るのは自然な流れであった。
一般的には長男が父の跡を継ぎ襲名するのだが、小西洋平は襲名せずあえて独自の道を行くことを決意。かわりに弟が襲名し、2代目小西友仙となる。
「わしは変わり者だからのう(笑)」。と小西は笑う。
高校卒業後、朱泥、煉り込の急須を作り始めるが、すぐにオブジェ、花瓶、香炉なども制作するようになり、さまざまな美術公募展覧会に出品した。当時常滑の作家はこういったところに作品を出すことはまれであり、しかもそれが急須以外であればなおさらのことであったが、小西の作品は高く評価され全国の有名百貨店でも個展を開くことになる。
本人が“急須こそがわがふるさとー”と述べているように、やはり急須には特別な思い入れがある。
“常滑といえば朱泥”といわれるほど有名であるが、「みんながやっているものはおもしろくない」と、小西は次々とあたらしい技法に挑戦していく。ある1つの技法を主に用いて作品を作る作家も多い中,小西は当時より一つの技法に留まることはせず、常に新しい土、技法に挑戦し続け、それぞれを最高レベルにまで高めてきた。
例えば、今ではよく見られるようになった技法の黒い燻急須は、朱泥を2回焼成すると黒くなる性質を利用したものだが、黒燻急須は小西が常滑で初めて作ったものだ。
焼成する穴窯の中で薪の灰が降って偶発的な肌合いを見せる窯変も常滑では小西が第一人者だ。一般的にはガス窯や電気窯を使用することが多い常滑において、早くから穴釜を使用していた。
「ガス窯、電気窯のほうが安定している。穴窯は失敗も多くできるからだからみなやりたがらないんですよ。当時穴窯をつかっていたのは、私と三代目常山くらいでした。」
最近の作品に多く登場する彫も専門の彫師の如くさらりとやってのける。
「20代前半に彫の作品はさんざん作ったからね」、と小西が極めた技は枚挙に遑がない。
このように時代によって小西が作る作品は大きく変化する。
「同じものを作ることこそが、私にとってはまさに至難の業」と本人が言うとおり、一つ一つの作品がまさに唯一無二の存在である。
正確に同じものを反復的に作り続ける人間を職人と呼び、常に違う新しいものを創造する人間を作家と呼ぶのであれば、小西洋平こそまさに作家と呼ぶのにふさわしいであろう。これを小西に問うと、
「陶芸作家?わしは作家ではない。わしは職人じゃ。ただの陶工じゃ。」と否定する。
作家と呼ばれることを否定し、自らを職人と呼ぶその真意はなんであろうか。
小西洋平はこれまで常にストイックな姿勢で、作品作りの奥深くまで突き詰めてきた。
これはあくまでも筆者の想像にすぎないが、数年の経験しか持たないのに何かの展覧会で入選しただけで“作家”を名乗る今の若い人に対して、本来の有るべき姿を示しているのかもしれない。
“作家”という名称が薄っぺらいものであるならば、自分はあえて作家でなく、“職人”であると。
しかし、小西はこう付け加えた「職人の前に“感性”を付け加えてね。わしは感性のある“職人”なんじゃよ」
“わしは変わり者じゃ”というのが、小西は口癖のように何度も繰り返した。
その言葉通り常に時代の一歩先を行く“常識外れ”のものを作ってきた。
急須の世界に限らず何事でもそうであるように、これまでの常識を破り新しいことを最初にやる人間は常に“変わりもの”と呼ばれる。
しかし、それが評価され広く受け入れられるとそれが“新しい常識”となる。小西洋平は“変人”と自称しながら、常に常識を作り替えてきた職人であり、これからもそうであり続けるだろう。
1941年 愛知県常滑市に生まれる
1959年 愛知県常滑高校窯業科卒業
1981年 日本工芸会正会員認定
2001年 NHK(日本放送協会、日本唯一の国営テレビ局)「やきもの探訪 急須こそわがふるさと」出演
2008年 常滑市無形文化財 認定
小西洋平 梨皮急須 満容量270ml 作家もの常滑焼煎茶ティーポット 常滑市指定無形文化財保持者
66,000円(税込) 在庫: 1
小西洋平 常滑窯変湯冷まし 満容量180ml 穴窯焼成 作家もの茶海 常滑焼煎茶器 無釉焼締 桐箱
34,100円(税込) 在庫: 1
名匠小西洋平 常滑藻掛け茶注 高級煎茶急須 満容量300ml 作家もの煎茶器 共箱
88,000円(税込) 在庫: 1
小西洋平 火襷急須 満容量350ml 常滑焼 名匠のティーポット 桐箱
77,000円(税込) 在庫: 1
小西洋平 篆刻急須 満140ml 穴窯焼成煎茶器 常滑焼 名匠のティーポット
110,000円(税込) 在庫: 1
小西洋平藻掛け土瓶 満容量850ml 常滑焼茶器 作家ものの大容量急須
149,600円(税込) 在庫: 1
小西洋平 手付湯冷まし 茶海 穴窯焼成灰被り窯変 作家もの煎茶器 桐箱
小西洋平 地蔵紋煎茶碗2個セット 満容量60ml 常滑焼 磁器煎茶碗 名匠の茶器
常滑市指定無形文化財小西洋平 魔神急須 常滑焼煎茶器 満270ml 穴窯焼成
小西洋平 地蔵茶杯 満40-50ml常滑焼 上煎茶玉露茶中国茶用茶杯
小西洋平 朱泥南蛮梨皮急須 第28回長三賞現代陶芸展入選作 共箱 常滑焼茶器
常滑市指定無形文化財保持者 小西洋平 丸急須 満容量190ml 名匠の手作り急須 穴窯焼成
小西洋平 煎茶碗2個セット 常滑焼 上煎茶玉露茶中国茶用茶杯 満容量50-60ml
小西洋平 穴窯焼成 常滑焼印籠蓋後手急須 満150ml 作家ものティーポット 上煎茶中国茶用チャフー 桐箱
常滑焼 小西洋平作 筋引横手急須 満容量180ml 薪窯焼成陶茶器 日本茶茶器 中国茶急須
小西洋平 朱泥急須 常滑焼煎茶器 満容量290ml 作家ものティーポット 桐箱
常滑市無形文化財小西洋平 般若心経急須 満容量270ml 穴窯焼成 名匠の横手ティーポット
小西洋平 常滑焼印籠蓋急須 穴窯焼成茶器 真焼茶注 作家もの高級ティーポット 桐箱
小西洋平 常滑焼横手急須 印籠蓋 穴窯焼成茶器 満容量220ml 名匠のティーポット 桐箱
常滑市指定無形文化財 小西洋平 筋引急須 満100cc, 穴窯焼成常滑焼急須
小西洋平 一部金化窯変平型急須 穴窯焼成常滑焼茶器 満容量180ml 桐箱
小西洋平 煎茶碗 満容量70ml 常滑焼煎茶器 作家もの汲み出し ぐい吞
小西洋平 朱泥南蛮急須 常滑焼煎茶器 満容量330ml 桐箱 名匠のハンドメイドティーポット
小西洋平 四方急須 常滑焼煎茶器 満容量180ml 穴窯焼成 共箱
小西洋平 窯変印花急須 満容量260ml 常滑焼煎茶器 名匠のティーポット 共箱
小西洋平 茶泥焼〆急須 満容量190ml 常滑焼煎茶器 名匠のティーポット 桐箱
小西洋平 常滑焼後手急須 満容量170ml 穴窯焼成 上煎茶中国茶用ティーポット 茶壷
小西洋平 地蔵煎茶碗2個セット 常滑焼 満80ml 上煎茶中国茶用茶杯 名匠の茶器
小西洋平 黒急須 常滑焼ティーポット 満200ml 名匠の茶器 桐箱 穴窯焼成
小西洋平 朱泥流紋急須 常滑焼高級煎茶急須 満容量250ml 共箱
小西洋平 常滑焼真焼急須 穴窯焼成極小茶器 満110ml 上煎茶玉露茶用茶器 桐箱
小西洋平 朱泥窯変急須 満容量310ml 名匠のティーポット 常滑焼 桐箱
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