大上伊代

迫力のある鬼の顔が彫りこまれた杯、茶器や酒器。鬼面自体は日本にもともとあるものだが、ここまで精巧でリアルなものはあまりない。どこから見ても鬼と目があうように感じられるのは日本古来の八方にらみを参考にしているという“日本古来のもの、例えば能面、仏像など印象に残ったものを覚えておいて、少しずつ作品にも取り入れるようにしています。木彫りの仏像には目の玉を嵌め込む技法があり、陶器でその技法を施すことは難しいのですが、あたかもその技法を駆使したかのように見えるように工夫しています。”

 

実際の鬼面や仏教絵画などに描かれた鬼を参考にしつつ、自分が想像する鬼の顔を形にしていくことを心掛けている。

みて分かる通り一つの作品を作るのにかなりの手間がかかるので、数を作れないのが悩み。おおまかな成形した後、眉、口などの細かい部分をちぎった粘土でパーツを張り付け、更に表情を出すために彫り込んでいく。色を付けて数回の焼成を経てようやく完成。最近では龍のほか、神話上のキャラクターも手掛ける

 

 

 

1987年、丹波焼の郷、兵庫県の丹波篠山立杭に生まれる。実家は江戸時代頃(詳細は不明)から代々続く窯元で、大熊窯は高祖父が名付けた。子供の頃から絵を描く事が好きで、大学は地元から近い公立の京都市立芸術大学に入った。大学時代から作るものは動物や人形などが多かった。

 

鬼が好きでよく作品のモチーフにしていたが、鬼面盃を作り始めたのは友達に伊代が作ったら面白そうと言われた事がきっかけ。作ってみたら評判が良く、今では大上の定番の作品となっている。

 

今後は仏像、神獣、妖怪なども手掛けていきたいと語る。

 

 

 


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