田山鐡瓶工房 岩手県南部鉄瓶 布団形大 田山和康 共箱 桐箱
220,550(税込)
作家: 田山鐡瓶工房
在庫: 1
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商品の詳細

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【田山和康さんの鉄瓶、入荷しました!】

入荷待ちの状態が長く続いている田山さんの鉄瓶が入荷しました。

田山さんは人間国宝・十三代鈴木盛久さんの最後の弟子。
この鉄瓶は岩手県奥州市の正法寺にある”座布団”をモチーフに作った布団形鉄瓶です。

余談ですが、本堂の茅葺屋根は、屋根の高さが約26メートル、勾配49度、面積は720坪と日本一の茅葺屋根なんですよ。

田山さんはこう語ります。

「13代目はデザイン的にもあたらしいことをする人でした。肌うち、模様押しのへら使いなど作業工程のどれ一つをとってもそれは群を抜いたものでした。

鞄持ちとして師匠が行く所にどこにでもついて行きましたよ。外を歩くときでもボーっと歩くな、と。どこにでも作品のヒントは隠れているのだから、と教えられました。自然にあるものの形、店の看板のデザインなど、すべて細かく観察しました。50ー60歳は鼻たれ小僧、本当にいいものを作るのは70をすぎてからと言われたものです。最近はようやくその意味がわかってきました。」

田山さんの観察眼と長年の経験によって生み出された最高品質の鉄瓶。ぜひお見逃しなく!


商品概要

商品名布団形 大 南部鉄瓶    
作家田山和康                   
生産地岩手県滝沢市
サイズ高 19.6cm * 直径 20.6cm
満容量1.8L (使用容量2.3L)
素材銑鉄

備考

桐箱


ご注意点


作家について

田山鉄瓶工房

田山和康は、人間国宝である13代鈴木盛久によって直接そのすべての技術を伝授された大変貴重な存在である1950年生まれ、現在南部鉄器伝統工芸士会の会長。

 

1950年岩手県八幡山に六人兄弟の三人目として生まれる。

幼少のころより、物を作ることや絵を書くことが好きだったが、裕福な家庭でなかったため、親に工業高校にはいるように勧められる。

しかし、色を識別しにくかったために入学を断念。

鈴木盛久が丁稚奉公を探していると知人からと偶然聞き、紹介を受けた。「正直もの作りであれば何でもよかったんです。もしこれがたまたま大工の仕事であれば大工になっていたと思います(笑)。」

 

1966年盛久13代に弟子入りし、28歳で結婚するまで約10年丁稚奉公務める。一昔前ではごく当たり前であった丁稚奉公制度だが、南部鉄器の業界では最後のひとり。早朝の掃除からはじまり、夜は師匠の布団を敷くまでの身の回り全般の世話をこなす。師匠が寝てからようやく工房に戻り、技術を磨く。プライベートの時間がほとんどない生活であったが、それをむしろ喜びに感じていたという。「住み込みなので自由に工房が使え、師匠が寝てから夜遅くまで、技術を磨いたものです。」

 

鈴木盛久13代は日常雑貨と見なされていた鉄瓶を美術作品にまで価値を高めた人物である。その卓越した技術そして功績で1974年人間国宝に認定された。

 

「13代目はデザイン的にもあたらしいことをする人でした。肌うち、模様押しのへら使いなど作業工程のどれ一つをとってもそれは群を抜いたものでした。

鞄持ちとして師匠が行く所にどこにでもついて行きましたよ。外を歩くときでもボーっと歩くな、と。どこにでも作品のヒントは隠れているのだから、と教えられました。自然にあるものの形、店の看板のデザインなど、すべて細かく観察しました。50ー60歳は鼻たれ小僧、本当にいいものを作るのは70をすぎてからと言われたものです。最近はようやくその意味がわかってきました。」

 

田山さんは作品にとってぱっと見たときの第一印象が大事だという。たくさんの作品が並んでいる中で自分の作品が一番先に目に入る、そういう鉄瓶を目指しているそう。「すべてのパーツには緊張感が必要。全体にバランスがよく使いやすいものがいいですね。ぼくの鉄瓶は細かい模様で目立たせるより、形のみでインパクトを与えることができる、そんな鉄瓶で勝負したいんです。」と鉄瓶作りに対する信念を語る。

 

2012年に独立し自分の工房を構えた。今後の作品が楽しみである。




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