商品概要
商品名 | 虹のデカンタ |
作家 | 津坂陽介 |
生産地 | 富山県熊野町 |
サイズ | 高 20cm * 直径 15cm |
容量 | 約 750ml |
素材 | ガラス |
備考 | 紙箱 |
ご注意点
ベネチアングラスの特徴的技法でもあるレースグラス。
世界的に有名なベネチアングラスはイタリアのベニスで生まれた。この技法は門外不出で、第二次世界大戦が終了する頃までその技術を外に漏らさぬよう、ベニスのガラス職人は街をでることすら許されなかったという。
そのレース技法を津坂は独自に進化させ、より繊細で複雑かつ華麗な作品をつくっている。
愛知県岡崎市生まれ。
学生の頃から将来はものづくりに携わりたいと思っていたという。
元々は陶芸に興味があったのが高校生の時、様々な習い事を紹介している本をパラパラとめくりたまたま地元にあるガラス教室が目に付き、面白そうだと思い習いはじめたのがこの世界に入るきっかけ。
高校卒業後ガラスを本格的に勉強したいと思った彼は日本で唯一の公立のガラス専門学校である富山ガラス造形研究所の入学試験を高倍率の狭き門をくぐりぬけ入学。4年間みっちりとガラスを学ぶ。
授業ではステンドグラス、吹きグラス、鋳造、カットなどガラスに関するあらゆる技術を学んだが、特にレースグラスの授業で複雑で難易度の高いこの技法に惹かれこれを身につけようと決心する。
卒業後、アメリカに渡りベネチアングラスで世界的に有名なJim Mongrainのアシスタントとして数ヵ月働く。
その後、ガラスの美術館として世界で最も権威のあるCorning Museum of Glassでのワークショップのアシスタントも務める。
日本へ帰国後いくつかの工房の職員として働くが、彼のガラスに対する探究心が再び火が付き、2007年から3年間母校である富山ガラス造形研究所の助手として働きながら、様々な技法を再研究することとなる。
そして満を持して2010年、念願の独立。過去に働いた工房で幾度となく築炉を行った経験を生かし、炉を自分の設計通りに作りあげた。
“ベネチアングラスの二番煎じではなく、独自のレースグラスを作ることを目指しています。”と語る津坂。
実際最近の作品の中には、伝統的な着物の模様を取り入れた和風の作品もある。またレースグラス以外の作品も多く作る。