商品概要
商品名 | 常滑焼 青ぐい吞み |
作家 | 山田想 |
生産地 | 愛知県常滑市 |
サイズ | 高 3.8cm * 直径 8.6cm |
容量 | 約 80ml |
素材 | 陶器 |
備考 | 桐箱 |
ご注意点
表示の容量は【満注内容量】です。
水を縁までギリギリ満タンに入れた場合の内容量を示しています(蓋のある場合は蓋を受けるところまで)。
実際に使用される場合のお湯の量は少なくなります。
祖父は人間国宝・三代山田常山・
父は四代・山田常山
人間国宝を輩出するような伝統的陶芸家の家に生まれ育ちながらも、その作風は新しい。
“若い世代ならではの感覚で作品を作っていきたいと思っています。年配の人では思いつかないような、また同世代でも他の人がやらないような自分だけの作品を作りたい”と想は語る。
急須がメインだが、他の茶器、酒器、花器、食器もつくる。
赤土の朱泥、釜の中で降りかかった灰が器の上で溶けて独特な色を醸し出す窯変の器などは山田家が代々作っているものであるが、約200年前から伝わる常滑スタイルの薪を使う登り窯で青釉を窯変させたものは想が独自作り出したものだ。山田常山宅にはこの登り窯が35年前から存在する(以下写真参照)。
祖父の三代常山は15,6歳で陶芸をはじめすぐその才能を発揮したのに対して、想が陶芸を始めたのは意外にも21歳のときと遅かった。
祖父もあまり興味がないものと思って、想をこの道に進ませるのを半ば諦めていたという。
21歳の頃、父や祖父と同じ陶芸の道を志すことを決めると勉強を開始、常滑市立陶芸研究所に通い、卒業後一年間多治見で制作し、24歳の時に実家に戻った。
その当時、想の指導は祖父である人間国宝三代常山に任せられた。
父は祖父の三代常山から直接手ほどきを受けることはなく、そばで見る事によって技を盗むしかなかったのだが、想は祖父から直接技術を伝授された。
実はその頃祖父は「俺の技術の全てを想に教える」と意気込んでいて、実際に全ての技術を伝えきったという。
想がこれまでに他で学んだことは一旦全てゼロに戻された。
技術的指導の他、山田家の作法もみっちりと教えられた。例えば、ロクロはそれまでは椅子に座っていたが、山田家では床に座ってろくろを引くと決まっていた。フォークやナイフの位置などテーブルのマナーが決まっているように、へらなどの道具もどこに置くかが決まっている。それらのルールを教え込まれた。また土の練り方も一から指導を受けた。
「そこはあと一ミリ小さく」「それは自分で気づけ」などと言われたが、頭では理解できても感覚としては理解できないこともすくなくはなかった。だが、だんだんと時が経つに従って感覚としても分かり始めたという。
人間国宝である三代の技術のすべてを伝授された想。祖父の品格に負けない斬新な作品を生み出し続ける。
1979年 愛知県常滑市に生まれる
祖父は三代 山田常山(人間国宝)
父は四代 山田常山
2002年 とこなめ陶の森陶芸研究所修了
岐阜県多治見市に移り制作
2004年 常滑に戻り、常山窯にて祖父・父の指導のもと制作
2005年 初個展